令和6年5月17日の神奈川県公立中学校教育研究会 技術・家庭科研究部会総会において推薦・承認を受け、令和6年度3期目の部会長を仰せつかりました。
技術・家庭科は、生徒の日常生活や学校生活・社会生活の中で当たり前にふれているものに新たな気付きを産み出し、自らの生活の中で直面する問題や課題に対して自分なりの解決策を編み出す力を育む教科です。
技術分野では、テクノロジーについて知ることはもちろんですが、学んだことを用いて仲間とともに新たな解決策を導き出す学習場面が想定されます。家庭分野では、様々な側面から生活を見つめ、衣食住や家庭の機能、家庭経済などを俯瞰しながら自分の生き方について考える場面も出てくると思います。
技術・家庭科を学ぶことによって、生活や技術に対する見方や考え方を幅広く持ち、協働的な問題解決に向かうための力を養っていきます。
一人でも多くの生徒が、技術・家庭科を学んだことで自立した大人への一歩を踏み出していくことができるよう、当研究部会では、2つのミッションを実現するために活動をしています。
(1)研究活動
上記した内容を含めて、学習指導目標実現のための授業改善・題材研究・指導方法の研究・カリキュラムの研究を行います。全国・関東甲信越地区の都県とも連携し、また産学官の連携にも配慮しながら、県内の先生方の学習指導実践の交流の場を持ちたいと思います。
◯研究集録のとりまとめ ◯全日中・関東甲信越地区研究大会の紹介と広報 ◯県内外のすぐれた指導実践の収集と広報 ◯研修会のコーディネート
(2)学習成果を発揮する場の提供
技術・家庭科を学んだ生徒たちが、その力を発揮し高め合う場として、全国中学生創造ものづくり教育フェアが開催されています。この大会の運営を通じて、生徒が切磋琢磨し輝く場を設けると同時に、互いの技術・家庭科の学習成果を交流し、高め合う場としていきたいと思います。令和2年度から、県内の技術・家庭科の教員養成に力を注いでおられる湘南工科大学と連携協力関係を築き、「全国中学生創造ものづくり教育フェアinかながわ」の会場を提供していただいております。
◇令和6年度の活動の重点について
令和6年度は、各郡市町村研究会を支え、県内技術・家庭科教育の質的向上を目指し、内外の情報提供に注力したいと思います。様々なコンテンツを収集・発信し、県内の先生方の授業改善を支えることが本研究会の使命であると捉え、年5回の合同委員会を軸として活動を組み立てたいと思います。
また、フェアの取組においては、学習実践とのつながりを深め、日常授業で培った力を発揮できるフェアの運営を目指します。確かにモチベーションを上げる中では関東・全国に通用する力をつけることも意味がありますが、私たちの教科が大切にしているのは「授業で育てる」視点です。授業の中で生徒の心に火をつけ、主体的に学ぶ姿勢を培うためのフェアの取組を大切にしたいと思います。
技術・家庭科を学ぶ生徒たちの健やかな成長のため、事務局員一同、尽力していきたいと思います。皆様のご協力をよろしくお願いいたします。
部会長 松山 雅彦(横須賀市立田浦中学校長)
〒249-0004
逗子市沼間3-21-2
逗子市立沼間中学校
教諭 嘉山 英明
TEL 046-871-5200
FAX 046-872-9657