【第63回 関東甲信越地区中学校技術・家庭科研究大会 千葉大会記録】
2024年度から部会業務の負担軽減と人員削減を鑑みて、技家部会の会報発行が年2号から年1号へ変わりました。
これまで年度後半にはフェアの報告と関東甲信越地区大会の報告を行っておりましたが、研究部会として参加した事務局の記録をもって報告とさせていただきます。
なお、研究の全体像の中心にある「授業のデザイン活用BOOK」は千葉大会の参加者限定でPDFの形で配布されています。千葉大会本部の意向により研究成果としての発出はされていませんがぜひ参加者と共有していただければと思います。
【授業の活用デザインBOOKについて】(文責 部会長)
〇研究主題に基づき、子どもが主体的・対話的で深い学びを実現するために、教員がどのような授業を創造するのか、その理念についてまとめた冊子です。
ここで目指す授業を「個別最適な学び(子ども自身が学ぶ方法を選んだり、興味のある内容を選んだりしながら自分で力をつける学習)」と「協働的な学び(学習者と学習者の相互対話・地域の専門家との対話・他県の方との対話などを通して、よりよいアイデアを探究したり、熟慮したりする経験を積み重ね、自力で問題を解決するプロセス)」の一体的充実を図る視点で研究されています。
指導者は授業改善に取り組み、学習者は学びの自立を目指します。
千葉県の教育研究の最大の特徴は、指導者の授業改善と学習者の学びの改善を互いに往還させる取組を考えているところです。
この往還の流れの例を私なりに整理してみました。すると、学習指導要領で強調されている考え方が随所に出てくることに気付きました。
〇「教師に指示されて、学習が始まる」のと、「自分から興味を持ったものや自分の力量に見合った課題を定めて学習を始める」ことはまったく違う。
〇「追究の方向性(見通し)に基づいて、何にアプローチするのか(図書?インタビュー?インターネット?)。そこで何に出会い、学習者はどんなことに気付くのか?
時には思ったような成果が得られないかもしれない。しかし、あきらめず粘り強く取り組んでいく気持ちを持続させることによって、少しずつ思考の整理や問題解決の糸口にたどり着き「わかった・できた」経験をする。
〇追究のプロセスでは、いろいろな問題や課題に直面しますが、それを技術・家庭科で学んだ内容をもとにして(教科としての見方・考え方)フォーカスし、自分なりの解決手段をみつける授業をお互いにつくっていく。
授業デザイン 10の切り口は以下の内容で構成されています。
1 「個別最適な学び」の場面をつくる
2 「協働的な学び」の場面をつくる
3 「個別」で行う場面と「協働」で行う場面を効果的に配置する
4 ICTを活用する
5 授業者が「問い(発問)の工夫」で授業改善を行う
6 問題解決を支援する手だてを工夫する
7 問題解決能力を育成する
8 生徒が「問い(課題)」を立てる
9 現代的な問題の解決に取り組む
10 「主体的に学習に取り組む態度」を育てる
※ 初任者・免許外の先生のためのQ&A
研究主題
生活や技術を工夫し創造する実践的な態度の育成 ~主体的・対話的で深い学びを通して~
研究の特徴
〈分科会スケジュール・会場〉
第3分科会 技術分野C 他県提案(神奈川) 県央地区提案 海老名市立今泉中学校 東海林 一誠 総括教諭 (指導助言 神奈川県立総合教育センター 佐藤 竜也副主幹兼指導主事)
第5分科会 家庭分野A 他県提案(神奈川) 県西地区提案 小田原市立千代中学校 坂本 知穂 教諭(指導助言 神奈川県教育局支援部 子ども教育支援課 高橋 智子指導主事)
※全体会がオンライン実施のため、各都県の作品展示は技術分野作品が第1分科会(佐倉市立桜佐倉中学校)に展示されます。家庭分野作品は第6分科会(千葉市立朝日ケ丘中学校)に展示されます。
〈大会詳細情報・諸連絡について〉
〇最終案内はこちらからダウンロードできます
〇申込みは以下に表示するQRコードからアクセスしてください。
〇申込みを済ませましたら、必ず各地区幹事(郡市町村に1名います)までご連絡をお願いします。(申込者氏名・学校名・全体会参加の有無・参加分科会の番号)
関東甲信越地区技術・家庭科研究大会 千葉大会2024特設サイト
(必要事項を入力し、参加費の支払い方法をオンライン決済・カード決済などから選んでください)
※大会に併催する作品展(技・家各3点)については、inかながわの生徒作品コンクール出品作品から選考する予定です。
※千葉大会レポート(参加事務局から)
第1分科会 報告 写真
第2分科会 写真
第3分科会 写真
第4分科会 報告 資料 写真
第5分科会 写真
第6分科会 報告
第9分科会 報告 写真
【第63回 全日本中学校技術・家庭科研究大会・東北地区中学校技術・家庭科研究大会 山形大会】
研究主題
未来社会を生き抜くための資質・能力を育む技術・家庭科教育
~創造的な問題解決の実践を通して~
〈開催概要・開催方式〉
※詳細は6月1日全日中理事会後に掲載します。(現在の時程は昨年度のものです)
◯令和6年11月14日(木) 全国理事会・全体会
会場:山形テルサ
10:00~全国理事会:各都道府県理事のみ参加
12:30 一般受付
13:00 開会式
13:50 全体発表・協議
15:20 指導講評
16:25 閉会式
◯令和6年11月15日(金) 分科会
9:30 受付開始
9:50 開会行事
10:30 公開授業
11:40 研究協議①(開催県発表)
13:10 質疑・指導講評
14:00 研究協議②(他県発表)・指導講評
15:10 閉会行事
最終案内はこちらからダウンロードしてください。(紙媒体での配布は予定していません)
〇申込みを済ませましたら、必ず各地区幹事(郡市町村に1名います)までご連絡をお願いします。(申込者氏名・学校名・全体会参加の有無・参加分科会の番号)